こんにちは、理学療法士の塚本です。
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
有難いことに少しずつですがご利用者様が増えております。
今年も頑張っていきたいと思います。
今回は、普段行っている訪問リハビリを通じて、やはり在宅という環境は、病院とは全く異なるなと改めて感じたことをお話したいと思います。
栄養状態がリハビリの効果に大きく関わってきます
普段、私は理学療法士として訪問リハビリをおこなっております。
先日、いつも意欲的にリハビリに取り組んでいただいているご利用者様の体重が以前より減っていることに気付いたことがありました。
その方の食事の状況をお聞きしたところ、あまりちゃんと(お食事を)摂られていないことのこと。
実は、栄養状態というのがリハビリの効果に非常に大きく関わってきます。
たとえば、栄養状態が良好の場合、リハビリを積極的に行ってもエネルギーが充足しているため、食べたたんぱく質が筋肉の合成に利用されます。
結果、筋肉量がアップします。
一方、低栄養状態の場合は、リハビリを積極的行うとエネルギーが不足しているため、筋肉を分解してエネルギーを得ようとします。
結果、筋肉量がダウンしてしまいます。
低栄養状態ですと、せっかくのリハビリが逆効果になってしまう・・・こういった事態が発生してしまいます。
しかも訪問リハビリを利用されている方は、現在、最近の新型コロナウィルスの影響もあり、(病院への)通院自体あまり行かれていない方も多いのも事実です。
そうなってくると普段一番接する医療従事者が理学療法士の私ということになります。
これが病院であれば、主治医、看護師さんのほか管理栄養士さんもいらっしゃいますので患者さんの栄養状態などのご状態の把握も可能だと思います。
しかし、在宅という限られた場で、しかも今回のようなコロナ禍の状況の場合、食事など状態の変化などを見過ごしてしまうことも大いにあり得ます。
訪問に行く私たち療法士や看護師がご利用者様の状態の変化にしっかりと気付いていく必要があると痛切に感じました。
在宅における高齢者の栄養状態を判断するために
現在、管理栄養士でなくても高齢者の栄養状態を評価することができるMNA(Mini Nutritional Assessment)と呼ばれる簡易栄養状態評価法が少しずつ広がっております。
今後、可能であればこういったものを活用しながらご利用者様の状態に応じたリハビリを行っていきたいと考えております。
ちなみに本社でも今年より、このMNAのアプリを使った在宅における高齢者の栄養状態把握の検討会がスタートしているそうです。
私も是非、参加してみたいと思っております。
その内容は、このブログを通してご紹介していきたいと思います。