こんにちは。
「訪問看護ステーション まるっとけあ中原」の看護師 金子です。
寒暖差が激しい日がまだまだ続いていますね。
一日の訪問看護業務を終えると、疲れながらも充実感を感じます。
訪問看護師になって、一人の利用者さんに向き合う時間が増えました。
疾患だけではなく、生活のこと、家族のことなど様々なことを同時進行で考えて改善していく毎日です。
今回はそんな毎日の中でふと考えた「利用者さんの本当のニーズ」に関するお話です。
「利用者様やそのご家族は、私たちに何を求めているのだろうか?」
毎日の訪問を重ねる方なら、1度は考えたことがあるかも知れません。
この問いは、単純なようで実は非常に複雑です。
私たち訪問看護師は、知識と経験に基づいて最善のケアを提供しようと努めています。
しかし時には私たちの「最善」が、必ずしも利用者さんやご家族の求めているものと一致しないことがあるのです。
以前、このギャップが原因でクレームをいただいたことがありました。
以来、毎回の訪問時に立ち止まって考えることにしています。
「今日の利用者様は、どのようなケアを求めているのだろうか?」
「ご家族は、どのような支援を必要としているのだろうか?」
「私たちにできることは何か?そして、すべきでないことは何か?」
そう思いながら利用者さんやご家族とコミュニケーションを取ることで、より深い理解と信頼関係を築くことができるようになりました。
利用者さんの状態によって、時には医療的なケア以上に傾聴や精神的なサポートが求められることもあります。また、ご家族の介護負担を軽減するためのアドバイスが必要な場合もあります。
訪問看護は、まさにサービス業です。
しかし、それは単に言われたことをするだけの仕事ではありません。
利用者さん一人ひとりのニーズを的確に把握し、専門的な知識と技術を活かしながら、最適なケアに転換することが求められる‥これこそが訪看の難しさとやりがいです。
利用者様やご家族の笑顔を見たとき、「ありがとう」の言葉をいただいたとき、私たちの努力が報われたと感じられます。
訪問看護の毎日には、常に新しい気づきと学びがたくさん。
これからも、利用者さんとご家族の声に耳を傾けて真摯に向き合いながら、より良いケアを提供できるよう努めていきたいと思います。
そして経験をスタッフたちと共有し、訪問看護の質の向上に貢献していきたいと考えています。
明日もまた、笑顔で訪問させていただきます♪