看護の王国 訪問看護ステーションの平田です。

訪問看護には、社会人として、また、人としての成長を促す場面もたくさんあります。
今日は、訪問看護で身につく「人としての成長」について振り返りたいと思います。

細やかなマナー

訪問看護の仕事をしていると、日々、様々なマナーを身につけることになります。

例えば、名刺の出し方や受け取り方。

ビジネスシーンでは基本とされるスキルですが、多くの医療者にとっては馴染みのないもの。

しかし、訪問看護ではそれが人間関係を築く上での大切な一歩です。

病院内とは違って、一般的な常識を持つ方々の中でケアを提供するのですから、当然のことです。
また、玄関での靴の脱ぎ方や置き方も、利用者さんへの尊重と配慮を表します。

ほんの小さな行動ですが、利用者さんやご家族に安心感を与え、信頼関係を築くためには欠かせません。

新たな経験

病院勤務では経験することのなかった状況に、訪問看護では日々直面します。
また「自宅」という個々の生活環境で、それぞれに合わせたケアを提供することは、臨機応変さや柔軟な思考を要求されるため、訪問スタッフとしてのスキルアップにつながります。

そして、異なる文化や生活習慣に触れることで、より広い視野を持って物事を考える力も養われます。

人間関係

訪問看護では、利用者さん一人ひとりとじっくりと向き合う時間があります。
病院のように「医療提供者のひとり」ではなく、時には話し相手、心の支えとしての役割も果たすことになります。

この深い人間関係は、訪問スタッフ自身の人間としての成長にも繋がり、生きがいややりがいを感じる瞬間にもなります。

 

訪問看護の仕事は決して簡単なものではありませんが、それだけに得られる学びや成長も大きいものです。
日々の経験を通じて、新たな何かを学び取ることができるのも訪問看護の大きな魅力の一つ。

私たちの仕事が「医療技術の提供」以上のものであることを、改めて誇りに思います。

 

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