看護の王国 訪問看護ステーションの平田です。

今日は、訪問看護の醍醐味について、お話したいと思います。

「一人ひとりに寄り添った看護がしたい」

これは訪問看護に挑戦する方の多くが求めている看護感だと思います。

実際に初めて訪看に転職される方に「なぜ訪問看護に興味があるのか?」とか「訪問看護に挑戦する理由は?」と訊くと、殆どの方がこのように答えられます。

実際、病院勤務では1勤務のなかで数人の患者さんを受け持ちますよね。

それぞれの患者さんに対して医療処置からケアまでやるべきことがたくさんあります。
しかも、処置の時間も決まっていることもあります。

また、医師の都合に合わせる必要もあったりして、とにかく「時間」との戦いだったと思います。

訪問看護ならば一回の訪問時間は、お一人の利用者さんのもの。
「一人ひとりに寄り添った看護」ができるというのも大きなメリットに感じられるでしょう。

でも、次の訪問があるので、時間に余裕がある訳ではありません。
時間の流れも使い方もスタッフ次第となるので、ここがスタッフの腕の見せ所!

ただ、訪問看護の醍醐味は他にもあります。

たとえば、利用者さんが高齢の方だった場合、事情が変わらない限りはお看取りまでお付き合いすることになります。

どのような経過をたどるかにもよりますが、訪問毎にその方の生活を拝見し、考え方に触れ、ご家族の思いを知り、ご家族への想いを伝えることもあったりします。

また、お子さんの場合には、発育や発達に伴って関わりが変化する中で、一度利用を中断して再利用され、再開時にお子さんの成長や親御さんの変化を感じることもあります。

日々の訪問の中で様々な方のそれぞれの立場での人生や考え方、関わり方などについて考えることも、学ぶこともたくさんあるんです。

これは、毎回の訪問を積み重ねるからこそできること。

これこそが訪問看護の醍醐味だと思っています。

1人の利用者さんと利用者さんの周りにおられる方。

一つとして同じ人生はなく、たくさんの人生を見せていただいている。

「自分ならどうするか?」「自分の家族ならどうするか?」ということを考えながらケアを行う毎日。

だからこそ、訪問看護師を何年やっていても毎回新たな気づきがあります。

 

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