看護の王国 訪問看護ステーションの平田です。

訪問スタッフにとって聞く力「傾聴力」はとても大切です。

学生時代から何度も教えられて来たと思います。でも。本当の傾聴ってどうするのか、知っていますか?

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傾聴には「聴」という漢字が使われており、誠心誠意、集中して相手の語りや表現を聴くことを表しています。
傾聴は、決して受身的で消極的な行為ではなく、相手に積極的にかかわろうとする能動的な行為であることから、積極的傾聴(active listening)とも言われています。

(厚生労働省「こころの耳」https://kokoro.mhlw.go.jp/linecare_listen/ls001/)

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漢字には様々な「きく」がありますが、

  • 「聴く」…相手が何を語り表現しようとしているのかを、注意深く、集中して聴くこと
  • 「聞く」…相手の話や外界から聞こえてくる音を受身的に聞くこと
  • 「訊く」…相手が語りたくないことを問いただし、尋問するように訊くこと

なのだそうです。

傾聴に用いられる「聴」という文字は、誠心誠意、集中して相手の語りや表現を聴くことを意味しています。

が。

毎日の看護の場面を思い返すと・・・。

1対1のケアができる訪問看護とはいえ、積極的に利用者さんの声を聴くことって、意識しなければ難しいと思いませんか?

時間内にケア(サービス提供)を行う必要があったり、事務的な伝言があったり、こちらから伝えるべきことを余すこと無く伝える、ということに精一杯だったりします。

利用者さんとしっかりと向き合いたくて訪問看護を選んだはずなのに…。

あっという間にすぎる訪問時間のなかで利用者さんの声を聴くことは、それなりの準備が必要になります。

ケア時間を短縮できるように工夫したり、ご家族にも協力していただいたり、、、なかでもいちばん大切な準備は「あなたの話をちゃんと聞きます」とお伝えし、利用者さん自身に「この方になら話せる」という気持ちになってもらうこと。

いろんな制約があるなかで「話を聞く」ための時間を作るのは本当に大変です。

それでもなんとか生み出した「時間」から、利用者さんとの距離をさらに縮め一層深い信頼につながるよう、大切な時間にしたいと思っています。

 

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